
この食物網——林冠から分解者まで、4ラベル、1回の生成——は、深夜にクリップアートを探し回る代わりに、休み時間の10分で作れる図です。本ガイドは、学年帯ごとにAI図解が何を得意とするか、10分ワークフロー、授業で安全な正確性ルール、そして授業用に調整したプロンプトを扱います。
教育プリセットを開く · ワークフロー完全版 · プロンプト集
教師が実際に必要とするもの(AIがカバーする範囲)
授業の図の棚卸し:スライド用ラベル図、ライフサイクル円図、過程フロー、比較図版、語彙アンカー、プリント挿絵、授業参観用ポスター。AIの下書きは前6つを十分カバーします——条件は、題材が離散的な構造か系列であること(細胞、器官系、循環、食物網)。カバーしないのは正確なグラフ、厳密な回路、数字が真実でなければならないもの——それらは今も専門ツールの領域です。
日本の授業事情:理科の観察図・スケッチ指導、生物・地学の模式図、総合的な学習の探究の資料、教材研究の資料作成まで、この射程でまかなえます。生徒が描く観察図そのものの代わりではなく、観察の前に「何を見るか」を示す教師用の図として使うのが安全な線です。
10分ワークフロー
- 学習目標を正確に選ぶ——「光合成」ではなく「光反応が葉緑体のどこで起こるか」。題材が狭いほど図が正しくなります。
- 教科書・指導書を開く——その1ページが参考文献。正確な語彙を収穫:それがラベルです。
- プロンプトテンプレートに記入——主語、パネル1〜2、引用符ラベル3〜5、タイトル。(テンプレート:ワークフローガイド。)
- 生成し、チェックリストを通す——つづり・網羅・指示・順序。指導書を開いて5分。
- ファイル名を付けて保存し、参考文献リンクも一緒に——来年の自分は両方必要です。
学年帯別プロンプト
小学校:太い線、少ないラベル、やさしい画風
A friendly science figure of the frog life cycle for young learners: four big
rounded stages — eggs, tadpole, froglet, adult frog — arranged in a circle with
wide arrows. Label "EGGS", "TADPOLE", "FROGLET", "ADULT". Bright flat colors,
thick outlines, white background. Title: "THE FROG LIFE CYCLE".
スタイル句(bright flat colors, thick outlines)がこの学年帯の仕事の半分を担います。ラベルは3〜4個で打ち止め。低学年の読者は段落ではなくラベルを「読み」ます。
中学校:比較図版とサイクル
A paired comparison of an animal cell and a plant cell at matching scale, with
shared organelles in the middle band and unique structures at the outer edges,
plus a small legend for the color coding. Label "NUCLEUS", "MITOCHONDRION", "CELL
WALL", "CHLOROPLAST", "VACUOLE". Title: "ANIMAL VS PLANT".
中学は比較で学びます。対図版、ベン図的レイアウト、循環円図。冒頭の食物網はまさにこの学年帯の主食:
A temperate forest food web in layers: canopy herbivores feeding on leaves,
songbirds and squirrels mid-story, foxes and owls above, fungi and soil
invertebrates recycling the floor, arrows from food to consumer. Label "CANOPY",
"HERBIVORE", "PREDATOR", "DECOMPOSER". Title: "FOREST WEB".
確認:矢印は 食物→消費者(エネルギーは上向き)。分解者は床だけでなく全体に接続。

高校:本物の語彙、本物のパネル
A Z-scheme figure of the light reactions: photosystem two splitting water and
sending electrons through plastoquinone, cytochrome, plastocyanin to photosystem
one, ferredoxin reducing NADP, and the proton gradient feeding ATP synthase.
Label "PSII", "PSI", "PLASTOQUINONE", "NADP", "ATP SYNTHASE".
Title: "Z SCHEME".
高校はAI下書きの恩恵が最も大きい場所です。語彙は教科書水準で安定(PSII、ATPシンターゼ)、レイアウトは定型(Z図、HR図、フィードバック環)。追加のプロンプト:生物 · 解剖 · 地球科学。

雲図(全学年の定番壁掛け)
A meteorological plate of the ten principal cloud genera arranged by altitude
band: high cirrus family, mid alto group, low stratus family, and vertical
cumulus column, each cloud with its altitude label. Label "CIRRUS",
"ALTOCUMULUS", "STRATUS", "CUMULONIMBUS". Title: "READING THE SKY".

授業の3ルール
- 教える前に検証する。 間違った図を40人の前に出すと、効率よく間違いを教えます。6項目チェックリストは5分。指導書に対して、記憶に対してではなく。
- 検証したレベルで開示する。 「AIで下書きし、教科書と照合しました」は授業に適切な一言です。同時に、生徒がAI出力に対して持つべき検証の習慣をそのまま手本にできます。
- 1図1概念。 6ラベルを超えるなら2枚の図。ルールの導出はこちら。
プリントとスライドのコツ
- スライドは16:9、プリントは1:1で生成。互いに引き伸ばさない(理由)。
- 1単元で1つのスタイル句に固定——同じ句なら同じ見た目になり、単元が「設計された」ものとして読めます(スタイル比較参照)。
- テスト対策:同じ図からラベルセットの異なる2版を生成——同じ絵で別の空欄——コピペ対策が無料で付いてきます。
よくある質問
学校でAI図の使用は認められますか?
自治体や学校の方針は異なり、動きも速いです——単元を組む前に確認してください。ほぼすべての方針が評価するのは、このガイドが教えるそのもののパターンです。教師が生成、人が検証、正直に開示。あなたの検証習慣は、生徒がまさに評価されているメディアリテラシーの手本になります。
日本語の教材に英語ラベルは使えますか?
現状、図中ラベルは英語大文字が最も安定します(テスト結果)。日本語の授業では2つの運用が現実的です。①英語ラベルのまま使い、口頭で日本語対応を示す(専門英語の学習を兼ねる)。②英語ラベルで出図した後、ベクター化ワークフローで日本語ラベルに差し替えてプリントにする——キーボード入力なら誤字ゼロです。
生徒自身に使わせますか?
上級生には「生成して検証する」は本当に良い課題です——検証のステップこそ、AIだけを使っていると削れる懐疑を教えます。低学年には教師生成+授業での開示がより綺麗なパターンです。
1枚の図に実際どれくらいかかりますか?
標準的な6ラベル図版で10分:プロンプト2分、指導書との照合5分、整理3分。2年目はライブラリから引き出して30秒。この複利こそが本当の訴求点です。
教科・学校で図ライブラリを共有するには?
まさにそれをやってください。共有フォルダ、単元ごとのサブフォルダ、「動物細胞と植物細胞_v2_検証済-2026-09」のようなファイル名、横にプロンプトと参考文献リンクを書いたテキストファイル。実例索引と同じパターンです。1回検証して永遠に使い回す教科は、夜の時間を取り戻します。
生成した図が授業に「ほぼ合う」場合は?
足りない部分を名指しして再生成——「add the stomata inset on the underside of the leaf(葉の裏の気孔インセットを追加)」——で済ませる方がよい。「ほぼ合う」図が最も高くつきます。完成に見えて、わずかに間違ったことを教え、何年も使い回されるからです。名指し修正は2分。キャッシュされた誤概念は1学年分です。
検証チェックリスト
- [ ] すべてのラベルのつづりは正しいか?
- [ ] 指定した構造はすべて描かれているか?
- [ ] 教科書と比べて、位置と比率は妥当か?
- [ ] 矢印は正しい方向か(食物網のエネルギーは上向き)?
- [ ] 段階は正しい順序か?
- [ ] 信頼できる情報源と照合したか?
次のステップ
科学イラストのページに9分野のプリセットがあります。本来なら検索していたであろう図を1枚選び、チェックリストを回し、時間を計ってみる——最初の成功が習慣に変えます。関連:検証ガイド · ライフサイクル図 · 発表とポスター。





