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科学イラストレーション プロンプト: 実践的なガイド(例付き)

Sep 4, 2026

科学イラストのプロンプト:実践ガイド(実例付き)

科学イラストのプロンプトは、被写体、視点、ラベル、スタイルの4つを明記したときに機能します。この4つをすべてプロンプトに盛り込めば、1回目か2回目の試行で使える図版が得られます。1つでも欠けると、科学的に見えるだけで何も説明していない画像になりがちです。本ガイドでは各要素の働きを解説し、植物学、動物学、医学、技術図版向けの科学イラストプロンプトの実例を示します。最後に、平凡なプロンプトと信頼できるプロンプトを分ける失敗と反復の習慣を取り上げます。

科学イラストのプロンプトから生成したラベル付き植物図版 — ヒマワリの頭状花序。舌状花、筒状花、種子にラベル

科学イラストという分野そのものが初めての方——なぜこれらの図版は写真ではなく描かれるのか——は、まず 科学イラストとは? をお読みください。以降は、ラベルがなぜ重要かをご存じであることを前提に進めます。

科学イラストのプロンプトが機能する理由

ほとんどの画像プロンプトは「絵」を描写します。科学イラストのプロンプトは「主張」を描写します。すなわち、この構造を、この角度から、これらの部位に名前を付けて、ということです。だからこそ、うまくいくプロンプトにはほぼ例外なく、同じ4つの要素が登場します。

  • 対象。 「a flower」ではなく「a sunflower head」。「a heart」ではなく「the human heart, chambers and valves」。対象を精確に名指しするほど、モデルが推測する余地は減ります。このジャンルでの推測は、事実としてラベル付けされてしまう誤りそのものです。
  • 視点。 anterior(前面観)、lateral(側面観)、dorsal(背面観)、top-down(上面観)、cross-section(断面)、full habit(全形)、life cycle(生活環)。視点は構図の選択ではなく、科学的な判断です。前面観が答える問いと矢状断面が答える問いは異なり、生活環の図は単一の視点では答えられない問いに答えます。
  • ラベル。 列挙してください。「with labels」だけでは、モデルが構造名を捏造してしまいます。「labeled dorsal fin, gills, lateral line, caudal fin」と書けば、図版は実際の解剖学に固定されます。ラベルのリストこそ、AIの絵とAIのイラストを分ける最大の違いです。
  • スタイル。 textbook watercolor plate(教科書の水彩図版)、vintage lithograph(ヴィンテージのリトグラフ)、pen-and-ink line art(ペンとインクの線画)、flat vector diagram(フラットなベクター図)。スタイルを表す言葉が、描画、配色、そして図版がどの時代のものに見えるかを左右します。

これらを組み合わせると、パターンは次のようになります。

[era or style] plate of [precise subject], [view], labeled [structure 1, structure 2, structure 3], on [background].

ラベルについて、ひとつ注記があります。汎用の画像モデルはテキストの描画が苦手なため、ラベルを求めるプロンプトでは文字が崩れて返ってくることがよくあります。当サイトの科学イラストジェネレーターの背後にあるGLM-Imageモデルは、まさにこの問題のために作られました。画像内テキスト専用のGlyph Encoderを搭載し、CVTG-2Kテキストレンダリングベンチマークで91.16%を記録しています(当サイトが検証した唯一のベンチマーク数値です)。実際のところ、プロンプトに書いたラベルの単語は十分な頻度で正しく綴られて返ってくるため、ラベルは後からエディタで入れるのではなく、プロンプト自体に含めるべきだということです。

分野別の科学イラストプロンプトパターン

各分野には独自の慣習があります。植物図版が示すべきものと技術図が示すべきものは異なり、プロンプトはそれらを反映する必要があります。以下の例は、科学イラストジェネレーターが期待する書き方で記述されており、それぞれがそのバリアントが生み出す出力の種類に対応しています。

植物画のプロンプト

植物図版は従来、診断的特徴を示します。全体の草姿に加えて、生殖器官の解剖図です。

  • 「ヒマワリの頭状花の植物図版、上面図、舌状花、管状花、種子をラベル付け、白い背景の水彩画。」
  • 「バラの花を解剖した図、花弁、雄しべ、雌しべ、花托をラベル付け、ヴィンテージ教科書スタイル。」
  • 「モンステラの葉、全葉図、窓(fenestra)、中肋、葉柄をラベル付け、ペンとインクの線画。」
  • 「シダの生活環を4つの番号付き段階で:胞子、配偶体、幼植物、成熟した葉、平面図スタイル。」

覚えておくべきパターン:まず種、次に診断部分、次にラベルリスト、最後に媒体。

動物学イラストのプロンプト

動物学の図版では、ひれ・羽毛・体節に名称を付けた標準的な側面図、またはライフサイクルのシーケンスが好まれます。

側面から見たコイで、背びれ、えら、側線、尾びれにラベルが付けられたもの — 典型的な動物学的科学イラストのプロンプト結果

  • "A koi fish in lateral view, labeled dorsal fin, gills, lateral line, and caudal fin, natural-history plate style."
  • "Butterfly wing anatomy, dorsal view, labeled forewing, hindwing, antennae, and body segments."
  • "A bird wing extended, labeled primary feathers, secondary feathers, coverts, and alula, muted watercolor."
  • "A frog life cycle in four numbered stages: egg, tadpole, froglet, adult, on a plain background."

医学イラストのプロンプト

医学図版は教科書の慣習に依拠しています — 番号付きラベル、指定された視点、控えめなパレット。

  • 「人体心臓の第4版教科書図版、前面観、4つの心腔、弁、大動脈に番号付きラベル。」
  • 「ヒト脳の矢状断面、前頭葉、頭頂葉、小脳、脳幹にラベル。」
  • 「ニューロンとシナプスの図、樹状突起、細胞体、軸索、ミエリン鞘、シナプス終末にラベル。」
  • 「歯の断面図、エナメル質、象牙質、歯髄、根管にラベル、控えめな臨床色。」

医学科学イラストのプロンプトによるヒト脳の矢状断面 — 前頭葉、頭頂葉、小脳、脳幹にラベル

医学プロンプトは4つの中で最も高い正確性の基準を持っています。教育や出版を目的とするものは、使用前に解剖学的参考文献と照合すべきです — プロンプトは提示を制御しますが、真実ではありません。

技術イラストのプロンプト

技術図は意図的にフラットに描かれます。陰影なし、遠近法なし、細い引出線です。

  • 「ギア列の技術図。駆動ギア、従動ギア、アイドラギアにラベル付き。フラットなベクタースタイル。」
  • 「シンプルな回路図。バッテリー、スイッチ、抵抗、配線にラベル付き。電流の方向を示す。」
  • 「プロセスフローチャート。開始、入力、処理、判断、出力、終了にラベル付き。白黒。」
  • 「自転車ブレーキアセンブリの断面図。番号付きパーツと細い引出線。ブループリントスタイル。」

技術科学イラストのプロンプトから生成したシンプルな回路図 — バッテリー、スイッチ、抵抗、電流の方向にラベル付き

この系統の詳細 — フローチャートと回路図、ラベル付き断面図の使い分け — については、科学図の描き方 をご覧ください。

科学イラストプロンプトでよくある間違い

曖昧な主題。 「花の科学イラストを描いて」では、種、視点、ラベルがすべて運任せになってしまいます。修正:種名と部位を明記する。

名称を指定せずにラベルを求める。 「ラベル付きで」は、架空の解剖学が生まれる原因です。修正:正確な構造名をカンマ区切りでプロンプトに入力する。

図版の詰め込みすぎ。 1枚の画像に15個のラベルがあると、どのラベルも読めなくなります。出版された図版は通常4〜8個です。修正:主題を2枚の図版に分ける — 概観と詳細。

スタイルの衝突。 「フォトリアルなラベル付きダイアグラム」は、リアリズムと図解的な平面性が相反する慣習であるため、レンダリングを同時に2つの方向に引っ張ってしまいます。修正:画像ごとに1つの様式を選ぶ — 写真的か図版的か。

事実をモデルに任せる。 プロンプトは何にラベルを付けるかは指定できても、そのラベルが正しいかどうかは指定できません。構造の数、比率、位置は、参照資料と照合して確認する必要があります。修正:特に教材では、画像を公開する前に検証する。

プロンプトを反復する方法

一度に1つの変数だけを変更しましょう。被写体、視点、スタイルを同時に変えてしまうと、新しい結果からどの変更が効いたのか何もわかりません。

  1. まず視点を固定する。 間違った問いに答える図版は、スタイルを整える価値がありません。側面と背面、全体と断面、単一被写体とライフサイクルなどを比較しましょう。
  2. 次にラベルを整える。 重要な4〜8個に絞り、各名称が参照資料と正確に一致するようにします。
  3. スタイルは最後に。 被写体、視点、ラベルがしっかりしたら、時代や媒体の言葉は気軽に試せます。同じ図版を1890年代のリトグラフとして描くのと、フラットなベクター図として描くのでは、異なる文脈に対応できます。
  4. 1つのバリアントと戦うのではなく、切り替える。 ジェネレーターの植物学、動物学、医学、技術、博物学の各バリアントは、それぞれの分野の慣習をエンコードしています。医学のプロンプトを植物学バリアントに通しても、どんなに言葉を工夫してもずれてしまいます。
  5. 止めるタイミングを知る。 下書きの構図とラベルは正しいが、線画を出版品質にクリーンにしたい場合、標準的なワークフローは生成した下書きをベクターツールに取り込み、出版グレードの仕上げにはAdobe Illustrator、無料ルートならInkscapeで洗練させることです。

よくある質問

科学イラストのプロンプトには何を含めるべきですか?
次の4つです。正確な対象(種と部位)、視点の指定(正面、側面、断面、生活環)、ラベル用語の明示的なリスト、そしてスタイル(教科書風水彩、ヴィンテージリトグラフ、フラットベクター)。それ以外は任意です。出力に説明力があるかどうかは、この4つで決まります。

AIでラベル付きの科学イラストを生成できますか?
はい。モデルがテキストを描画できる場合です。GLM-Imageは画像内テキスト用のGlyph Encoderを搭載しており、CVTG-2Kベンチマークで91.16%を記録しています。そのため、プロンプトに書いたラベル用語は、ほとんどの場合正しく綴られて返ってきます。それでも公開前には、参考文献と照合してラベルを確認してください。

科学イラストのプロンプトは、どのくらいの長さが適切ですか?
2〜4行が実用的な範囲です。対象と視点に1行、ラベルリストに1行、スタイルと背景に1行。それ以上長くしてもすぐ失敗するわけではありませんが、余分な指定が競合し始め、落ちるのはたいていラベルリストです。

AI生成の科学イラストは、出版できる精度がありますか?
下書きや教材としては、日常的に使えます。査読付き論文や臨床向けの出版では、すべての構造を参考文献と照合して検証する必要があります。手描きの図版が印刷前に求められるのと同じ基準です。

上記のパターンのいずれかを貼り付け、対象を変えて、結果を確認してみてください。

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Grace Bennett

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